交通事故を得意とする弁護士の探し方

交通事故を得意とする弁護士の一般的な探し方として、以下が挙げられます。

1. 知人や弁護士会などからの紹介
2. インターネットを利用して探す
3. 保険会社から弁護士を紹介してもらう

知人や弁護士会などからの紹介

まずは、知人や弁護士会などから、弁護士を紹介してもらうという方法が挙げられます。

知人からの紹介であれば、担当弁護士の素性がわかるため、安心して相談することができ、信頼関係を築きやすいというメリットがあります。

また、弁護士を一から探す労力も省けます。

ただし、弁護士と相性が合わなかったとしても簡単に断りづらい、信頼はできるが交通事故を得意とする弁護士であるとは限らないといったデメリットがあります。

なお、各都道府県にある弁護士会では、法律相談窓口を設けていたり、弁護士の紹介サービスを行ったりしている所があります。

弁護士会ごとにサービス内容が異なり、受付時間等が限られていますが、お近くの弁護士会に連絡して、問い合わせてみることをおすすめします。

インターネットを利用して探す

次に、インターネットを利用して、交通事故に強い弁護士を探す方法が挙げられます。

昨今では、ホームページに解決実績を掲載する法律事務所が多いため、交通事故を得意とするか判断することができます。

Googleの検索バーに「交通事故　強い　弁護士」「交通事故　後遺障害　弁護士」など、依頼したい内容で入力しクリックすると、多くの法律事務所がヒットするはずです。

交通事故問題においては、慰謝料や逸失利益、後遺障害等級認定など、交通事故賠償の知識や医学的知識が必要となります。

各法律事務所のホームページを閲覧し、交通事故の実績や専門知識の深さなどについて確認・比較してみるとよいでしょう。

もっとも、インターネットの表記をどこまで信じるべきか、結局どの弁護士に依頼すべきか迷いやすいというデメリットもあります。

保険会社から弁護士を紹介してもらう

さらに、ご自身が加入する任意保険会社から弁護士を紹介してもらうという方法も考えられます。

保険会社の多くは、複数の法律事務所と顧問契約を結んでいます。

自動車保険会社と提携している弁護士であれば、交通事故対応を得意としているものと考えられます。

ただし、あくまでも保険会社が紹介する弁護士は、ご自身より保険会社と結びつきが強い弁護士にすぎません。

被害者のためでなく、保険会社にとって後々利益になる弁護士を選ぶ可能性が高いでしょう。

そのため、保険会社と全く利害関係を持たず、ご自身のためだけに交通事故を適切に解決してくれる弁護士に依頼することが望ましいといえます。

交通事故に強い弁護士・法律事務所の選び方

次項より、探し出した弁護士の中から、どのように「交通事故に強い弁護士・法律事務所」を選別し、依頼すればよいのかについて解説します。

交通事故の示談交渉の経験が豊富

交通事故の多くは、保険会社や加害者との交渉による示談交渉によって解決します。

示談交渉では、損害賠償金額や過失割合などについて話し合いが行われます。

交通事故の示談交渉の経験が豊富な弁護士であれば、慰謝料や逸失利益など損害賠償金の計算方法、過失割合の算定、後遺障害等級認定を得るための医学的知識など、交通事故の専門知識に精通しているものと考えられます。

そのため、このような弁護士が介入すれば、示談交渉を被害者にとって有利に進められる可能性が高くなります。

過去の解決事例をチェックしましょう

示談交渉の経験が豊富であることに加えて、過去にどのようなパターンの事故を解決した経験があるかという点もチェックすることが重要です。

示談交渉を数多くこなす弁護士であっても、軽傷のケースのみなど、特定の事故しか扱ったことがない場合もあるからです。

法律事務所のホームページの多くに、交通事故の解決事例が掲載されているため、まずは確認してみましょう。

これにより、その弁護士がどのような方法によって解決を図っているのかを確認できます。

特に、ご自身の事故と似ているケースを扱ったことがあるか、どのような方法で解決したのか、慰謝料をいくらぐらい得ることができたのか等についてチェックしてみてください。

医学的知識を兼ね備えている

交通事故問題を解決するためには、医学的な知識が必要不可欠です。

例えば、示談交渉では、事故とケガとの因果関係や過失割合、慰謝料や休業損害などの損害賠償金等について、証拠をもとに主張・立証する必要があります。

また、示談交渉の重要ポイントとして、後遺障害等級認定の申請が挙げられます。

適切な後遺障害認定を受けるためには、後遺症と事故との因果関係を、医学的根拠等をもとに証明しなければなりません。

この点、弁護士本人が医学的知識を持っていれば、相手方の保険会社や後遺障害等級認定の審査機関を納得させられる主張ができるため、被害者に有利な結果を得られる可能性が高まります。

そのため、弁護士を選ぶ場合は、弁護士が医学的な知識を兼ね備えているかも考慮すべきでしょう。

専門の部署があり、交通事故に特化した弁護士がいる

弁護士は、一般的にあらゆるジャンルの事件を取り扱っており、一人の弁護士が扱える件数には限界があります。

そのため、交通事故を扱う法律事務所であるからといって、交通事故を得意としているとは限りません。

この点、交通事故専門の部署がある法律事務所であれば、他の法律事務所に比べて、一人の弁護士が交通事故を担当する件数はかなり多くなります。

そのため、交通事故に特化したスペシャリストが多く在籍すると考えられます。

また、専門部署であれば、弁護士同士で知識やノウハウを共有し、チーム全体で依頼者をサポートすることが可能です。

以上より、交通事故専門の部署がある、法律事務所の弁護士に依頼することをおすすめします。

後悔しない弁護士・法律事務所の選び方

交通事故に強い弁護士を発見したとしても、その弁護士で必ず満足できるとは限りません。

中には、多忙等の理由で示談交渉や被害者への連絡を怠る弁護士なども、まれに見受けられます。

そこで、依頼した後に後悔しない弁護士・法律事務所の選び方をご紹介します。

説明がわかりやすく理解しやすい

交通事故問題においては、理解が難しい法律知識や専門用語が数多く飛び交います。

そのような難しい知識を、法律の素人でも理解できるよう、できる限りかみ砕いて説明してくれる弁護士に依頼することをおすすめします。

弁護士に依頼することで、満足のいく結果を得られるかどうかは、弁護士とスムーズにコミュニケーションできることが不可欠であるからです。

法律事務所の無料相談などを活用し、実際に弁護士に相談してみて、自分と相性の合う弁護士に依頼することをおすすめします。

弁護士以外の受付・事務局の対応が優れている

弁護士に示談交渉を依頼すると、弁護士だけでなく、弁護士以外の受付スタッフや事務局ともコミュニケーションをとることが多いのが通例です。

例えば、弁護士は相談業務や裁判などでの外出など、離席していることも多く、事務所に不在なケースも少なくありません。

そのようなときでも、受付スタッフや事務局の対応が優れていれば、弁護士の指示のもと、連絡窓口として適切に対応し、依頼者をサポートすることが可能です。

また、受付スタッフや事務局の対応が優れているということは、その法律事務所のレベル自体が高いものであると考えられます。

費用倒れについて説明してくれるかどうかもポイント

依頼する前の段階において、着手金や報酬金がいくらになるのか、費用倒れの可能性があるのかについて説明してくれるかどうかも重要なポイントです。

弁護士に依頼する場合は、「費用対効果」という点も考慮しなければなりません。

つまり、弁護士費用と加害者から回収できる損害賠償金額とのバランスを考える必要があります。

例えば、被害者の過失割合が大きい、ケガが軽傷、物損事故、加害者が任意保険に未加入といったケースでは、費用倒れになるリスクがあります。

そのため、弁護士に依頼することによって費用倒れとなる可能性があるかどうか、あらかじめ説明してくれる弁護士を選択するのが望ましいでしょう。

報酬金等の料金体系が明確

弁護士選びの基準として大切なポイントの一つが弁護士費用です。

弁護士費用は、主に着手金や報酬金から成り立ちますが、料金体系がわかりにくい場合、おおよそ、どのくらいの金額となるのか判断することができません。

また、後日このような金額になるとは思わなかったと、思わぬ出費が生じるおそれもあります。

費用面の心配なく弁護士に依頼するためにも、報酬の体系が明確な法律事務所の弁護士に依頼することをおすすめします。

弁護士の変更はできる？

弁護士と委任契約を結び、すでに着手金などを支払っている場合でも、途中で弁護士を変更することは可能です。

弁護士へ依頼したものの、「どうしても信頼できない」「対応に不満を感じる」といった場合は、すぐに弁護士本人に変更したい旨を伝えましょう。

一度任せた弁護士だけに解任しづらい面があるかもしれませんが、弁護士の変更に遠慮は必要ありません。

直接言いにくい場合は、法律事務所の事務員に伝えるという方法もあります。

また、弁護士費用特約を使って依頼している場合でも、弁護士の途中変更は可能です。

ご自身の保険会社に弁護士の変更をしたい旨連絡しましょう。

ただし、弁護士を変更しても、これまでにかかった弁護士費用は０円に戻らないため注意が必要です。

後悔しないためにも、交通事故に強い弁護士を選びましょう

これまで、交通事故問題に強い弁護士の選び方についてご紹介してきました。

まとめると、重要なポイントは、以下のとおりです。

• 交通事故の知識や経験が豊富である
• 医学的知識を兼ね備えている
• 交通事故の専門部署がある
• 説明がわかりやすく、相性が合う
• 弁護士以外の受付スタッフや事務局の対応が優れている
• 料金体系がわかりやすく、費用倒れの可能性も伝えてくれる

弁護士選びで後悔しないためにも、各法律事務所のホームページを比較して、交通事故に強い弁護士選びをしてみてください。

弁護士法人ALGにも、交通事故問題に精通した弁護士が多く在籍し、無料相談も受け付けております。

交通事故について何かお困りごとがある場合は、ぜひ弁護士法人ALGまでご相談下さい。